母親の忠告

30代前半の女性が
ヒプノセラピーの個人セッションを受けにやってきました。

彼女は独身で、両親は15年前に離婚し、今は母親と暮らしています。
見た目は明るそうな女性なのですが、
話を始めるととても深刻そうに語っていました。

 

ことの発端は、
中学三年生のころ進学を決めるという
段階になったとき、
パティシエになりたかった彼女は、
「高校へは行かず、製菓コースのある専門学校に通いたい。

勉強は好きじゃないから、好きなものならできる!」

と母親に言いました。

母親は、

「高校へ行ってからでも遅くはないんじゃないの?」
と言ったのですが、彼女の意志は強く、
製菓専門学校へ進学しました。

そして彼女は専門学校を卒業し、洋菓子店に就職したのですが、
上下関係が厳しく、労働時間は長くその上、安月給だったため、
仕事が辛くて数ヶ月も経たずに辞めてしまいました。
それと同時にパティシエの道も諦めてしまったのです。

他の業種で仕事を探したのですが、
中卒ということもあり、就職先も見つからず、
5年以上も大手のパン屋さんでアルバイトをしています。

仕事自体は好きなのですが、
同じ仕事をしているのに、社員さんとの
待遇に差があるのが納得いかなくて

だんだんと不満を抱えていくようになったのです。

そのときに
「母親の言う通り、高校は出ていた方がよかった」
と思うそうなのです。

母親の忠告を聞いていたら、別の道もたくさんあったのでは
ないだろうかと自分を責めていました。

30歳を過ぎて結婚の予定もなく仕事も不安定ということもあり
さらに彼女に追い打ちをかえていたようです。

「もっと前向きになりたい。学歴はどうしようもないけれど、
将来の不安をなくしたい」

と悩みを打ち明けてくれました。


彼女には、
「待遇には納得いかないかもしれないけど、
あなたのことを見ている人はちゃんといるから今まで通りに働くこと」
「もう、お母さんはあなたが選んだ道のことを怒ってはいませんよ」
と暗示をかけました。

それから1カ月後、彼女に変化がありました。

彼女が働いているパン屋さんは大卒しか社員にはなれなかったのですが、
彼女の仕事ぶりが実り、特別に社員にしてもらえたそうです。

「学歴じゃなくて、仕事ぶりが評価されてよかった」
と喜びの連絡をくれました。

将来に悲観するのではなく、明るい未来が待っていると
考えるようになれたことが引き寄せてくれたのでしょう。


(文・浅加怜香)

作家&ヒプノセラピストの高橋フミアキ(ポンポコ先生)が、小説の書き方や、
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