私のヒプノ赤ちゃん体験記 ~“帝王切開”は怖い?と思っているママ達へ ④

 こんにちは、真彩巳です。気が付けば、もう12月。年の瀬も迫ってきています。「帝王切開で2人目も産む!」と決めてから、既に半年。私の出産予定日は2月下旬になるようです。長女もお姉ちゃんの自覚が少しずつ芽生え、私のお腹に「チュッ」としてくれるようになりました。ダンナも「予定日がはっきりするから、仕事も都合がつきやすいね」と、初産の頃より落ち着いた感じがします。
私が帝王切開で産む利点として考えたのが、予定が立てやすいということ。逆子の為に切開して長女を産んだ時は「赤ちゃんに合わせて、自然なかたちで産んであげられなかった…」と自分を責めていました。ところが今では、「じゃあ、手術の日までコレとアレは済ませておけるね!」と前向きにとらえるようになりました。経膣分娩にも帝王切開にも、それぞれイイコトはあるものだなあ、と呑気なことを思っています。

 

 さて、今回は妊婦さんなら一度は感じる「お産って大変そう・ちょっと怖い」という思いについて、考えてみたいと思います。
みなさんは、「出産」と聞いて、どんなイメージが思いつくでしょうか?まだ出産を経験されていない方は、TVドラマや身近な人からの話を聞いて、「出産って大変そう、痛そうだし、なんだか怖い…」と思っていないでしょうか?分娩=痛みという観念は、どうしても人々の共通イメージとしてあるようです。
帝王切開の場合、そのかかる時間は、最初にメスが入れられてから終了するまで30分から1時間程度。開始して15分ほどで赤ちゃんと対面できると言われています。私の前回のお産では「帝王切開=身体を切られる」という恐怖でいっぱいになっていました。そのため、娘に初めて会えた時にはすっかりヘトヘトになり、出産の喜びを感じられずに残念な思いをしています。実際、長女の顔を見るまでにかかった時間は、母子手帳の記録によると、なんと41分!普通の倍以上の時間がかかっていたことが判ります。

 

 今回、私が学んでいる「ヒプノ赤ちゃん」では、
「女性には正常で自然で健康な出産をする機能が備わっている」
という考えの下に、殆どの妊婦さんは穏やかで落ち着いた出産が可能だとしています。(但し、ハイリスク妊娠の場合は除く)そのため、女性が本来持っている力を邪魔するもの=恐れをとり除くことが最も大切だと考えます。
では、なぜ恐れを取り除くことが大切なのでしょうか?
2012年のノルウェーの研究チームによる論文発表によりますと、「出産に恐怖感を抱く女性は、そうでない女性よりも分娩時間が長引く傾向にある」と報告されています。つまり「恐れ」という感情の問題が、身体の機能にまで影響を与えてしまうのです。
(これは、進行障害(FTP)…『恐れFear・緊張 Tension・痛み Pain』とも考えられます)
確かに言われてみると、私の最初のお産も平均時間よりもかなり長くかかりました。ということは、恐れを取り除ければ、帝王切開でも分娩時間を短くすることは可能なのではないでしょうか?

 

 それでは、「お産の恐怖」を乗り越えるためにはどのような方法があるのでしょうか?
ヒプノ赤ちゃんにはいくつか方法がありますが、私は簡単で楽しくなる方法を、セラピストのみつよさんから教えてもらいました。それは「アファメーション」と呼ばれる、前向きで肯定的なことばを自分自身に語りかけるものです。
最近よく聞かれる「引き寄せの法則」というのをご存じでしょうか?ことばは使う人の思考や感情を表し、現実を引き寄せる力があるのです。否定的な感情は、否定的な現実を引き寄せてしまいます。ですから、出産に対して恐れのイメージを呼び起こさないように、肯定的なことばを繰り返し使ってアファメーションを行います。すると感情が呼び起こされ、やがてそれは確信に変わっていきます。そして確信することで自分の行動が伴い、現実へと繋がっていくのです。
(ちなみにわたし達日本人は、古来より言霊(ことだま)という考え方を持っていますね)
参考までに、私の場合、自分のお産のアファメーションを以下のように作りました。

 『私はあらゆる恐れを脇へ置き、赤ちゃんの誕生へ向けての準備をします。また、私はドクターと助産師さん、看護師さんを心から信頼しています。私の身体と赤ちゃんを信頼しています。
私は恐れや不安を手放し、リラックスして、深い穏やかな呼吸ができます。私は自分が呼吸することで、赤ちゃんが生まれてくることをサポートします。自信を感じ、安全を感じ、安心を感じています。
手術は素早く、楽に段階を経て進んでいくので、私はスムーズでゆったりとしたお産に専念できます。正しい呼吸を繰り返して、緊張を排除します。赤ちゃんは頭を下にして、子宮から出やすい姿勢でいます。私は健康管理を充分に行ってきたので、赤ちゃんは健康な体で産まれます。
産まれたばかりの赤ちゃんに出会うと、私も赤ちゃんもやっと出会えたことをこの上なく嬉しい気持ちでいっぱいになり、幸せな気持ちになります』

 

 これを毎晩寝る前、または起きてすぐに唱えると、潜在意識へと送りこまれて確信へと変わり、その通りの出産を実現させるそうです。

 

 今回の記事を書いていて、私はある児童文学を思い出しました。それはハリー・ポッターシリーズの第3巻「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のに出てくる呪文。「エクスペクト・パトローナム(守護霊よ来たれ!)」です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ちょっとだけ説明します。
これは、人の幸福な気持ちを吸い取ってしまう恐ろしい生物ディメンターと、主人公ハリーが対決するときに使った呪文。
「何か一つ、一番幸せだった想い出を、渾身の力で思いつめたときに、初めてその呪文が効く」
と、魔法学校のルーピン先生はハリーに教えます。ハリーは恐怖の象徴であるディメンターと向き合う時、幸せだった想い出を使い守護霊を呼び出します。先に書いたアファメーションは、想い出ではなく肯定的なイメージや自分の理想像を使います。ですが、両方ともに共通しているのは「肯定的で積極的な感情」であることです。

 

 私もこの魔法を使って、幸せな感情の中で新たな命を迎えたいと思います。
「エクスペクト・パトローナム、守護霊よ来たれ!」
これから赤ちゃんを産むママ達も、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
(続く)
文・鵜養真彩巳