夢スクールの小さな奇跡

 こんにちは!真彩巳です。

 

今日は私があるイベントで体験した「小さな奇跡」についてお話しします。

それは2014年11月3日に中野サンプラザで開催されたイベントでのことです。

私が体験したこの「小さな奇跡」は、本当は何をしたいのか自分でもわからないというあなたに、もしかすると大きな気づきを与えられるかもしれません。


 去る11月3日は、作家兼ヒプノセラピスト、高橋フミアキ先生の誕生日でした。

先生は自分の誕生日に「夢スクール」を開催し、その中で私たちは2回の催眠状態を体験しました。

 

 私は前回受けたセッションで感じた、孤独感と恐怖が頭から離れないでいました。ずっと憂鬱で胃が痛む思いでいたのです。

 「また泣き出したらどうしよう」

と、この日は催眠状態になるのに、ためらいがありました。

 

 ところが実際は、心配や不安とは全く違う結末が待っていたのです。

 

  一回目のセッションは、5年後の自分をイメージをしました。催眠の導入部分は前回と同じ。自分の呼吸に意識を向け、体をリラックスさせます。高橋先生は何度も、

 「呼吸をするたびに、全身に癒しの光が包んでいくよ」

と囁きます。私は前回と同じように「地下鉄のエスカレーター」で下っていくのを想像しながら、恐る恐る1回目のセッションに入りました。


 最初のイメージは、バリ島のような海岸でした。ひとりで木製の古びたベンチに座っています。後ろには熱帯雨林の木々、目の前には穏やかな浜辺。夕焼けのように真っ赤な空が広がっています。ここで気持ちを落ち着かせると、次は自分の5年後のイメージを思い浮かべました。

 私はリビングにあるテーブルで、いつものPCに向かってライターの仕事をしています。そこに10歳になった娘が学校から帰ってきました。他に、見知らぬ子どもが幼稚園の制服姿で、「お姉ちゃん、おかえり!」と笑っています。私はその子の存在に、特に疑問を感じることなく仕事をしています。そして、主人が帰ってくると、みんなで仲良く夕飯を食べ始めました。

(よかった、近い将来二人目の子供ができるのかもしれない!)

ほっとして催眠から覚めることができました。

 

 30分の休憩をはさんで、2回目のセッションです。今思えば、この時のテーマ「本当に自分がやりたいこと」をイメージするのが、私の恐怖心の一つだったのかもしれません。

(さっきは泣かずに済んだ。次もきっと大丈夫)

挑むような気持ちで、催眠に入りました。

 「ここは気持ちのよい高原です。遠くに山々が連なって見えます。さあっと気持のよい風が吹いてきます…」

高橋先生の声がはっきり聞こえてきました。私は高原ではなく、子供の頃に住んでいた岩手県の風景を思い浮かべました。雪が積もった岩手山と姫神山、そして広い原っぱ。小岩井農場の様子にも思えるし、小学校の裏にあった農業試験場の原っぱのようにも感じました。

(転校した後、一番帰りたかったのは、こんな景色だったな…)

想像するにつれ、緊張が解けてきたのか思い出に浸る余裕も出てきました。そして、本当にやりたいことをしている自分の姿を想像したのです。


 私の頭には紺碧の海が広がり、まっ白な壁と青いドーム型の屋根をもつ建物が思い浮かびました。

(エーゲ海、ギリシャ、サントリーニ島)

キーワードが出てきましたが、なぜこの言葉が思い浮かんできたのかわかりません。そしてそこに立っていたのは、20年後の私。白いパンツ姿に、シルクのスカーフを頭に巻いています。旅行ライターをしている、と頭をよぎりました。

  ふいに高橋先生が

 「好きなことをしている自分に、なんでも質問して下さい」

と言っているのが聞こえました。私はドキドキしながら、50代の自分に尋ねました。

 「今までの私の経験は活かしたほうがいいですか。必要ありますか?」

高橋先生の声が続けて聞こえます。

 「質問しましたね。次は、質問された自分になって、答えて下さい」

私はその質問にはすぐに答えず、ちょっと考えてから、

 「…別にこだわらなくてもいいんじゃない? 使えるときに使えばいいのよ」

なぜか自分自身の言葉に、少しがっかりしました。

 

 この後、高橋先生の誘導によって、50代の私が今の私と一つになることをイメージし、夢スクールは終了しました。

 

 自分で将来を描けたことは本当に嬉しいことでした。なぜなら新しい家族を望んでいたし、いつかは外国に関する記事を書いてみたいと思っていたからです。

でも50代の私が言った言葉では、今の私には納得のいくアドバイスではありませんでした。しかも、こんなにすてきな想像を膨らませても、「恐れ」や「孤独」も消えませんでした。

私はちょっとがっかりしながら中野サンプラザを後にしたのです。


ところが小さな奇跡は、最後の最後にひょっこり顔を出してくれました。


 日曜日の夕方、帰りのラッシュ時に差し掛っており、街は少し混雑していました。私は中野駅のJR中央線に乗り込み、新宿駅を目指します。人ごみの波に乗りながら山手線に乗り換えたとき、私はおもわず電車の中づり広告に目を奪われました。

(え、ウソ…。なにこれ!?)


 私の目の前にぶらさがっていたJALの広告は、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島のポスターでした。


 私にはこのポスターとの出会いが、単なる偶然だとはとても思えませんでした。

20年後、私は本当にこの地へ足を伸ばしている。きっと何か海外に関する記事を書いているに違いない。

(今はまだこんな理想とは程遠い生活をしているけれど、久しぶりに夢を信じてみようかな。)

 

 混雑した電車内の小さな出来事に、私は大いに励まされていたのでした。


 

 

 

←これも偶然?それとも奇跡??

ずっと前にサントリーニ島のスクラップをしていました!

この話を書くまで、すっかり忘れてた・・・

 

(文・画像/鵜養真彩巳)