外国人と『日本語で』話す3つの心得

外国人と『日本語で』話す3つの心得


外国語を話すのが苦手な方でも、この方法なら誰でも簡単に話せるようになります。


この方法を実践すれば、日本語初心者の外国人にも、あなたの言いたいことが伝えられるのです。


実践した人たちは
「英語は苦手だけど、日本語でなら外国人と話すのも怖くない」
「こんなやり方があったなんて、もっと早く知りたかった」
「これで世界が広がりました」
と異口同音に語っています。


これであなたは語学コンプレックスから解放されます。
もうとっさに外国語が出てこなくても、慌てることはないのです。


あたり前のようですが、日本に来ている外国人全員が、日本語が話せないわけではありません。
そして、英語が流暢な人たちだとも限りません。


だからもし、日本国内であなたに日本語で話しかけてくる外国人がいたら、その人には日本語で会話をすればいいのです。


日本が好きで日本にやって来ているのですから、日本語を聞きたいはず。


もちろん外国語を学ぶことは今の時代大切なことですが、自分の母国語をもっと上手に活用する方法も大事だと思います。
それは難しいことはありません。


ちょっとした心得があれば、あなたが毎日使っている言葉で十分なのです。




1、文章を短くして伝える


日本語に不慣れな人は、1文が長いと要点を理解できません。
言いたいことは一つの文にひとつだけにします。


例えばあなたの子供が通っている幼稚園に、外国人ママがいたとします。


●明日は給食がありませんので、12時にはお迎えに来て下さいね。


と彼女に伝えたいのなら、


★明日は給食がありません。
12時に迎えに来て下さい。


と内容を二つに分けて話します。


こうすることで、なぜ明日は早く子供を迎えに行かなければならないか、わかるはずです。





2、難しい言葉・カタカナ語は言い換える



●ここでの写真撮影はご遠慮下さい


日本語を学んでいても、日本での生活に慣れない人はこのような言い回しはピンとこないようです。なぜなら広辞苑で「遠慮」を引くと、


・人に対して言動・行動を控えめにすること
・それとなく断ること 辞退すること
と記されているからです。


つまり本来は、他人から禁止されている意味ではないのです。
ですから、こんなときは、こう言い換えてあげましょう。


★ここで写真を撮ってはいけません。


とはっきり禁止をした文に言い換えると、日本語初心者にも誤解されません。
(最近では、「ご遠慮ください」の文そのものが誤りであるという指摘もあります。しかしながらここでは、その正誤に関わらず日常的によく聞く言葉として例文にしました)




また外来語も要注意です。
日本語になった途端、元と違う使い方をしているものがあるからです。


●メモするので、ちょっと待って下さい。


英語話者になら伝わりそうな文章ですが、実は英語でメモを取ることはmemoという単語ではなく、take a note またはmake a noteと言います。


この場合も具体的にこう言い換えてあげましょう。


★紙に書くので、待って下さい。


日本人にとって当たり前だと思っている言葉ほど、実は言い換えが必要なことが多いのです。





3、敬語・オノマトペは使わない


よく「日本語の敬語は難しい」といわれています。日本語初心者には、敬語は伝わりにくいのです。



●のちほどお電話を差し上げます。

★あとであなたに電話をかけます。


とりあえず敬語が入っていなくても、敬意を払っている気持があれば失礼ではないと思います。



また、オノマトペは擬音語・擬態語の総称で、その国特有の語感で作られています。


●電子レンジでチンしてね。
★電子レンジで温めて下さい。


●のどがカラカラだ。
★のどが渇きました。


小さい頃から日本語に慣れ親しんでいる人には、特に学校で勉強しなくても知っている言葉です。


しかし、乾燥した様子を表す語がどうして「カラカラ」というのか、外国人にはすぐに実感しにくいと言われています。
また、辞書や辞典に掲載されている数が少ないので、調べにくい点も挙げられます。



このような言葉の使い方は「やさしい日本語」という考え方からきています。


弘前大学の佐藤和之先生によりますと、やさしい日本語は’95年の阪神・淡路大震災がきっかけとなって考えだされた言葉です。


震災の際、国籍も言葉も異なる外国人被災者に災害の情報を伝えるためには、英語だけでは限界がありました。
また、数多くの他言語をそれぞれ翻訳している時間もありません。

だから「誰にでも理解できる日本語」が必要とされたのです。


日本語が初級レベルの人でも伝わるように考えられた言葉だからこそ、災害時だけでなく、普段でも有効な言葉遣いだと思います。


最後に聞き方のコツもお伝えしましょう。
それは、沈黙を恐れないことです。


会話が途切れてしまうことは、決して気持のよいことではありません。


でも、もしかすると相手は日本語を必死に考えているのかもしれません。


そんな時はにっこり笑って、あなたの話を聞いていますよ、という姿勢を見せ、相手の緊張を和らげて下さい。


沈黙も、実は大切な「会話」なのです。



(文/鵜養真彩巳)